本庄城
ほんじょうじょう

(新潟県村上市)
最終更新日:2015.2.11

地図

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<2015.2.11記>
村上城には一度行ったことがありますが、同じ山の反対側にある中世城郭「本庄城」にもぜひ行ってみたいと思い、敢えて本庄城側から山に挑みました。挑むといってもそれほど高い山ではないのですが、事前に調べた限りでは山道があるのかないのかもわからず(笑)、山の東麓にある大山祇神社の近くに車を停め、神社の裏側に山道がないかと探してみました。これまでの経験から、山に登る道は山麓の寺社からついていることが多いことを踏まえたものでしたが、果たして道はそこにあり(笑)。
草ぼうぼうの中、辛うじてそこが道だとわかる一本の細い筋を恐る恐る登ってゆくと、斜面の中にいくつかの段々が見えました。濃厚なお城の匂い。最後はロープに頼る道になりましたが、なんとか村上城の四つ御門へとたどり着きました。
村上城を一通り見た後、「中世城郭の道」を下り、そこから山を下る道へと折れると、本庄城の最大の見どころ、竪堀が見えてきます。斜面をまっすぐに下る、一条の堀と土塁。
「そうそう。これが見たかったんですよ。」
独り言をつぶやきながら、喜んで山を下ったのでした。
Data
ランク -
土塁、堀
本庄氏
本庄氏
村上市の臥牛山にあるという意味では村上城と一体なのですが、近世の村上城が山の西側に居館と城下町を構えたのに対し、本庄城と呼ばれた中世のお城は東側に居館を持ち、城下町をも有していたようなので、先人たちの解釈に従い、別のお城として表記しました。
本庄城はこの地域に土着した本庄氏の本城として、上杉氏が越後から会津に移動するまでの間、一貫して本庄氏により使用されました。創築は16世紀の前半まで遡るようです。特徴的なのは山の中腹から山麓まで一気に下る竪堀の存在で、大きなものだけでも3本を数えます。現在は村上城となっている山上の曲輪群にも、もしかしたら土造りの曲輪の上にそのまま築いたのではないかと思われる石垣や、堀切をそのまま埋めたように見える石垣などもありますので、中世の姿を想像しながら歩くのも楽しいかも。





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