真田本城
さなだほんじょう


(長野県上田市)
最終更新日:2013.11.23

地図

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<2013.11.23記>
真田氏館からほど近く、車ですぐ傍まで登れるところにあるのがこのお城。このお城より更に奥に行った場所には松尾古城と呼ばれるもっと本格的なお城があるはずなのですが、この時はオフ会ということで、無理なく行けるお城を選びました。とはいえこちらも(真偽はともかく)本城と呼ばれるお城だけのことはあり、角が取れて丸くなっているとはいうものの、先に行けば行くほどお城らしさが感じられる、なかなかな山城でした。
案内して下さった方が「このお城の見所は『水の手』です」と、さも意味ありげににやにやされているので、なにかと思っていましたところ・・・とある曲輪でその「水の手」を見つけました。ここで答を言ってしまうと「なーんだ」となってしまうので、答は伏せておきますね(笑)。
Data
ランク -
土塁、堀
創築:不明、真田氏
真田氏
鎌倉時代からお城として機能していたようですが、このお城をどう使ったのかといったような記録は存在せず、漠然と「真田氏の城」として認識するしかないお城です。立地は抜群で、真田氏館を始めとする田園地帯から、村上氏が守る戸石城方面までをはるか見渡せるばかりではなく、目を北に転じれば川中島方面、沼田方面へのそれぞれの街道筋をも遥か先まで見通せるという、絶好のロケーションです。近隣の松尾古城の方が山が険しく城郭としても本格的な作りになっているようで、有事の際には松尾古城が「本城」となり、真田本城が「支城」として機能したことでしょう。
お城は河岸段丘の先端に築かれていて、最高所の本丸を挟んで前後に細長く曲輪を連ねる縄張りです。技巧的な防御などの仕組みは見られず、その意味ではやっぱり時代的にも相当古いお城なのかもしれません。最後に真田氏が使ったことは間違いなさそうですが。





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