富士見城
ふじみじょう

(長野県小諸市)
最終更新日:2013.11.14

地図

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<2013.11.14記>
長野自動車道の下り線、小諸インターのすぐ手前のトンネルの上がどうしてもお城に見えて仕方ないと思っておりましたら、やっぱりお城でした。しかも石垣が三重に囲んでいるらしいと。それは行かずばなるまいと、とある冬の日にお城仲間と小諸城を訪ねたついでにこのお城も攻めてみました。
行ってみると・・・さ、寒い!冬の始めのことでもあり、寒いのはある程度覚悟はしていたものの、未明まで雪だったこともあってか、ふきっさらしの風の強くて冷たいこと!
ただこの山から見た景色は素晴らしく、条件さえよければ本当に富士山が見えるのだとか。目を転じればそこにはのんびりと煙を吐き出す浅間山の姿がすぐそこに。正面に浅間山、背後に富士山という格好のロケーションの中、この石の城に住む人は強烈な北風を感じながら、何を思っていたのでしょう。
場所柄もあって臨時のお城という見方もあるようですが、見たところ主郭の一区画には庭園らしき石組もちらほら。何らかの永住施設があったように思えてなりません。富士見城、なかなか見応えのあるお城でした。
Data
ランク -
石垣、土塁、堀
創築:不明
不明
富士見城の歴史はよくわかりません。間違いなくそこにお城があって、石垣もあって、もしかしたら庭園もあったりするのですが、残念ながらその歴史はよくわかりません。現地は小諸高原美術館に隣接しているので、カーナビ等で探す際にも小諸高原美術館で探すと分かりやすいでしょう。
お城は細長い尾根をすぱすぱと切った連郭式で、郭と郭の間は堀切で仕切られています。このお城を特徴付けているのは、自然石を積み上げて中心部を何重にも取り囲んだ石垣と、これまた中心部を取り囲むように段々に設けられた郭群でしょう。畑として改変されている部分もあることでしょうから、その全てをお城のものを見るのは危険ですが、堀切などは明らかにお城としての構造物であり、この場所に本格的にお城を作ろうとしたことは間違いないでしょう。





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