西長尾城
にしながおじょう

(香川県丸亀市)
最終更新日:2017.2.6

地図

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<2017.2.6記>
丸亀市にある「ニューレオマワールド」というテーマパークの近くに、西長尾城があります。ニューレオマワールドがレオマワールドからニューレオマワールドになる過程ではいろんなことがあったらしいのですが、そんな話はさておき。駐車場に車を停め、軽自動車なら登れそうな幅の道を延々と登り続けると、かのニューレオマワールドを上から見下ろす感じになります。入場していないので確かなことは知らないのですが、関東で言えば「ワールドスクエア」、中部で言えば「リトルワールド」のような施設なのでしょう。山の中に聳えるアンコールワット、なんともシュールな世界です。
すっかり異次元に迷い込んだ気分で、いよいよ山道に入ります。と、山の上の方から何やら話し声が。よりによってこのお城で人と出会うことは想定していなかったので、とうとうお化けにでもでくわしたかと動転し(笑)。それがタクシー運転手兼ガイドさんの解説だということに気づくまでに、10分くらいの時間を要したのではないでしょうか。
西長尾城は、この旅程の中では最も山城らしい山城でした。曲輪と切岸と、竪堀との組み合わせ。恐らくこの時行かれなかった雨滝城や勝賀城もちゃんとした山城だと思うのですが、古代山城なども組み込んだ旅程だったからか、東国の城とも相通ずる「山の城」「土の城」の姿に、懐かしささえ感じたのでした。
Data
ランク 「香川県8位」
土塁、堀
創築:応安元(1368)年、長尾元高
長尾氏
長尾氏が拠ったお城です。長尾氏は長尾の地に住んだために長尾を名乗るようなった一族で、越後方面で勢力を張った長尾氏とは全く無関係のようです。長尾氏はここで200年ほどの年月を過ごすことになりますが、天正7(1579)年に長宗我部元親に攻められ開城します。現在見る西長尾城は、長曽我部氏の支配下におかれた後に整備されたもののようで、竪堀や切岸なども長曽我部氏によって磨かれたようです。西長尾城はその後、長曽我部氏の土佐への撤退に伴い廃城となりました。





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