柳之御所、伽羅御所
やなぎのごしょ、きゃらごしょ


柳之御所

伽羅御所


所在地:岩手県西磐井郡平泉町
最終更新日:2017.6.13

   
<2017.6.13記>
柳之御所は、奥州藤原氏が奥州支配の拠点として築いた館です。奥州藤原氏が断絶したのは鎌倉時代の勃興期ですから、12世紀の終わり頃のこと。ところが目の前に現れた堀と土塁は、江戸時代の城郭だと言われても納得してしまうほどの規模感をもって、私の先入観を圧倒してくれました。国史跡である柳之御所は、発掘成果に基づいていささかの誇張もなく復元されているはず。ただ眼前の風景を信じるしかないのですが、それにしても・・・でっかい。館内を見学しているだけで疲れてしまいました。
やれやれ、さすがは奥州藤原氏です。スケールが違います。源頼朝さん、よく制圧できましたねえ。
伽羅御所は奥州藤原氏のもうひとつの御所として併存していたとされています。「炎立つ」ではこれを「表向き(朝廷の命を受けた鎮守府として)の御所」と「裏向き(伝統的な蝦夷支配の拠点として)の御所」という解釈のもとで描いてくれていましたが、そういう気分で見てみると、片や大々的な発掘がなされて平面復元までなされ、片や住宅や畑に埋もれて地上からは跡形もなく消え去っているという二つの御所の運命にも、なんとなく何かを感じずにはいられません。
ランク 国史跡(柳之御所)、岩手県3位
土塁、堀、庭園(復元)
創築:11世紀、藤原氏
藤原氏
アクセス
柳之御所

伽羅御所
柳之御所の発掘成果を展示している柳之御所資料館に車を置いて、ふたつの御所を見学しましょう。柳之御所は迷いっこない大きさですが、伽羅御所は住宅地の庭先にひっそりと案内板が建てられているのみです。県道110号線沿いに「伽羅御所」の標柱が立っていますので、それを目印にしていくとよいでしょう。


柳之御所フォトギャラリー





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