高館 たかだて |
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所在地:岩手県西磐井郡平泉町 最終更新日:2017.6.10 |
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<2017.6.10記> 高館がお城であるという認識はあまりなかったのですが、よく考えてみれば源義経が居住していて、義経はここで文治5(1189)年に最期を遂げたことになっているわけですから、これは立派なお城ですね。「寄っていこうよ」という提案がなかったら素通りしてしまうところでした。後で見たら都道府県別ベスト10でもしっかり4位にランクインしていました。いやはや自分の知識の底の浅さに猛省です。 その気になって高館に登ると、北上川を挟んだ先には束稲山の全貌が見渡せて、ここが昔も今も景勝の地であることがわかります。 義経は毎日、この風景を見ていたんですねえ。かつて坂上田村麻呂が阿弖流為と激戦を展開した束稲山ですが、奥州藤原氏の祖である藤原清衡の時代になって、沢山の桜の木を植えたのだとか。それから100年ほどの年月をへて義経が見ていた束稲山は、春になればきっと一面の桜に彩られていたことでしょう。 我に返って足元を見れば、義経堂の立つ山のてっぺんのその先に、いかにもお城らしい堀切がありました。いつの時代の堀切なのかはともかくとして、なるほど。ここには確かにお城がありました。 |
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岩手県4位 | |||||
土塁、堀 | |||||
創築:12世紀、藤原氏 | |||||
藤原氏、源氏 | |||||
高館(義経堂)は、ちょっとした平泉案内図があれば必ず掲載されていますので、まず迷うことなく辿り着くことができます。近隣には駐車場もありますし、中尊寺の駐車場から歩いても大した距離ではありません。 |