八幡館
はちまんたて

(岩手県滝沢市)
最終更新日:2017.3.14

地図

<2017.3.14記>
八幡館にははじめから登る気はなく、ともかく場所だけ確認しておこうという気持ちで立ち寄りました。とはいえ、山の様子を見て「登りやすそうなら登ろうかな」くらいには考えていたのですが。
岩手看護短大の東側に、送電線の塔をてっぺんに戴く山があります。これが八幡館山。登りやすいか登りにくいかということで言えば十分に登りやすい部類に入る高さの山で、大いに心が動いたのですが、この日の行程ではここに登っている場合ではなかったという・・・。
この山の麓に写真のような立て看板があり、この看板を見ると結構立派な縄張図がついているので「登ったろうか」という気分になります。結果から言えば、この看板のある場所を登っていくと正規のルートには出ず、山頂に行くには看板から100mほど南に入った別の山道から登らなければならないという・・・いやはや。安易に登り出さなくてよかったです。
Data
ランク -
土塁、堀
創築:不明、大釜氏
大釜氏
山頂の主郭と、周辺に畝状の竪堀を持つこの館は、近隣の大釜館とワンセットで大釜氏にとって使用されていたもののようです。大釜氏は和賀氏の一族で、この地域に戦国時代の終わり頃まで根強く生き残った斯波氏の家臣として仕えていたらしく、斯波氏滅亡後はしばし南部氏に仕えたものの、何らかの事情で所領を召上げられました。大釜館には南部氏によって武田某が配せられますが、この頃には八幡館は使われなくなっていたことでしょう。





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