田島陣屋
たじまじんや

(福島県南会津郡南会津町)
最終更新日:2017.3.7

地図

<2017.3.7記>
鴫山城の入り口にある、南会津町役場の場所には、かつて田島陣屋がありました。今は石碑ひとつ、案内看板ひとつといった風情ですが、かつて陣屋があった時代にも堀などがあったわけではなく、ただ代官所のような建物があったのでしょう。それでもこうして碑が建っていると、それだけで何だかお城に来たような気分にさせてもらえるから幸せなものです(笑)。
Data
ランク -
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創築:元禄年間、徳川幕府
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現在の南会津町、いわゆる会津田島の一帯は石高にして5万石余。上杉氏や蒲生氏の会津支配時代には会津藩の一部だった場所ですが、保科氏(会津松平氏)の時代には天領となっており、田島に代官陣屋が構えられました。これが田島陣屋です。現地の案内看板によれば田島陣屋の場所は時代によって3ヶ所にのぼるそうですが、石碑の立っている役所西側は最初に陣屋が建てられた場所だと思われます。
最後に陣屋が移されたのは、戊辰戦争に備えてのことだったとか。実際に大鳥圭介のような有名人が田島を宿所としていたようです。それにしても戦闘に備えるのであれば素直に鴫山城を使えばよかったのに、と思ってしまうのですが、そもそも鴫山城は大きすぎたでしょうし、戦法なども変化している中では守り切れないと判断されたのでしょうか。





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