御茶屋御殿
おちゃやごてん

(千葉県千葉市若葉区)
最終更新日:2013.11.16



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<2013.10.13記>
お茶屋御殿はYahooの地図でも明記されていますし、それほど難しそうな場所でもないのですが、カーナビによっては全く表示されず、近くにこれという目印もないものですから、カーナビに裏切られると途端に行き難くなります。私も最初は予想外に迷いました。一度慣れてしまえばなんということはないのですが、慣れないうちは御殿の南側にだだっ広く存在する駐車場兼空地ですらわからないという状況に陥ります。
現地は見事の一言です。最初は一人で、その後は複数の方と一緒に行くことが多くなりましたが、訪れた人はみな一様に「ほう」と感心してくれます。「御殿」という名からくる陣屋的なイメージと、現地の土塁・堀の規模のでかさと保存状態の良さに、大きなギャップがあるからでしょう。
Data
ランク 「千葉県6位」
土塁、堀
創築:慶長19(1614)年、土井利勝
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お城として建てられたものではなく、徳川家康の鷹狩り時の宿営所として、土井利勝が作らせたものです。とはいうものの、家康の身に何かあってはいけないとばかりに、厳重に防備を固めています。今では表面観察では不明瞭になってしまいましたが、出入り口には枡形の土塁が構えられ、事実上お城と同じ機能を果たしていたようです。鷹狩り自体が家康の領内視察と威信の表明を目的としていたようですから、その御殿もまた立派に作られたことでしょう。
御茶屋御殿は徳川家康、秀忠、家光の3代に亘って使われたようですが、鷹狩りの意義そのものが薄れた泰平の代になり、寛永年間には使用されなくなったもののようです。ただ土塁と堀は出入り口を除き、ほぼ完璧に残されており、立派な御殿であったことを容易に推察できるようになっています。





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