八乙女城
やおとめじょう

(秋田県大仙市)
最終更新日:2017.3.12

地図

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<2017.3.12>
角館に向かって国道105号線を北上する途中、「八乙女公園」となっている八乙女城に立ち寄ることにしました。車を走らせていると、左側を流れる川の向こうに、いかにも「山城です」といった格好の山が見えてきました。
「あれは城だなあ。あれは寄り道してもよいかも」
と迷いながらその山をやり過ごしたところ、カーナビはほどなく左折を示し、橋を渡ってまた左折。何のことはない、その山こそが目指す八乙女城でした。
八乙女城はそのくらい、山城に慣れた人なら一目でわかるお城です。払田柵やら本堂城やらといった平地の城館をずらっと眺めてきた目には、久々にお城らしい場所に出会ったような気がしました。
それにしても八乙女城、公園なのに人ひとり見当たりません。季節が悪かったのかなあ。。。
Data
ランク -
土塁、堀
創築:11世紀、安倍氏?
八乙女氏
八乙女城の歴史は古く、言い伝えでは11世紀の初頭に奥州を仕切っていた安倍氏によって城柵が構えられたのを始源とするそうです。とはいえ現在見る姿はどう見ても戦国の城郭なので、この形になったのは16世紀、戸沢氏の配下にあった八乙女氏がこの城に拠った頃のことでしょう。
八乙女公園として散策路も整備され、大変見やすいお城です。最高所が主郭で、そこから二郭、三郭と連郭状に配していると言われていますが、二郭はともかく三郭ともなると果たして城内であったのかどうかも定かでないくらいになります。そんな中、主郭だけははっきり曲輪として造成されており、眺望も確保されています。その主郭にはこんもりと盛り上げられた土饅頭がひとつ。あれは何でしょう。櫓台というよりはもともと古墳か何かで、お城があった頃にも何かを祀ったものではないでしょうか。謎です。





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