山根館
やまねだて



所在地:秋田県にかほ市
最終更新日:2017.4.19 

   
<2017.4.19記>
山根館には大いに興味があったものの、山根館に向かう山道が狭いのなんの。対向車が来たらそのたびにバックを強いられるであろう道のりに心が折れそうになり、駐車場に着いて駐車場周辺の草深さを見て更に心が折れて。
「えと・・・この草をかき分けなければ館にはたどり着けないのかな。」
そう思い、いよいよ諦めて引き返そうと思ったところで、駐車場から道路を挟んだ反対側に館への入口がついていることに気づきました。そちらはちゃんと草も刈られていました。そりゃそうですよね。あーびっくりした。
主郭へと辿り着いてみれば、綺麗に草が刈られた平地上に、整然と礎石が立ち並び。礎石の奥には巨石をそのまま利用した豪壮な庭園があって、振り返ればちょうど館の平面が作り出す地平線が、日本海の水平線と重なり合って、沈みゆく夕陽を受け止めて、きらきらと輝いていました。
こんな美しい風景を、仁賀保氏は独占していたんですね。ずるい。この立地はずるすぎ。
山根館はいわゆる由利十二頭のひとつに数えられる仁賀保氏の本拠地です。仁賀保氏は元を正せば信濃守護小笠原氏の一族であった大井氏の出なのだそうで、近隣豪族との小競り合いを経て勢力を蓄え、奥州仕置にも耐えました。関ヶ原の戦いの後、出羽に移ってきた佐竹氏に押しやられる形でいったん常陸国へと追いやられますが、大坂の陣で手柄を立てて、見事仁賀保の地へと返り咲きます。ただ山根館は仁賀保氏が常陸に異動した時点で廃絶されており、復帰後に再利用されることもなかったようです。それだけに、山根館は国人領主層の館の体裁を実によく残していると言えます。
立地や構造は北海道の上ノ国勝山館や九州の隈部氏館ともある種共通しているような気がします。隈部氏館より豪壮で、上ノ国勝山館ほど城下形成が進まなったというところでしょうか。巨石を利用した庭園跡は、それだけでもう一見の価値がある感じです。
ランク 「秋田県4位」
庭園、土塁、堀
創築:不明、由利氏
由利氏、仁賀保氏
アクセス
県道32号線から県道289号線に入り、仁賀保大橋を渡ったところで左折します。あとは道なりに進み、「←山根館」といった案内板通りに進めば、山根館の駐車場に辿り着きます。道が狭いのと駐車場の周辺が草ぼうぼうなので心が折れますが、諦めずに進めば素晴らしい城跡が待っています。


山根館フォトギャラリー    





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